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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第166号       ’03−01−17★

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     アタマ使わにゃ、、

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●2003年もすでに半月経過、

 

いまさらピント外れかも知れませんが、年頭の新聞TV、どれもこれも

陳腐でしたな。 そもそもオメデトウゴザイマスが陳腐、浮かれ商売の

芸能人ならともかく、実業人の挨拶としていかにも<実>が無い。

 

メデタイは何かがうまく実現して喜ばしい状態。 ノーベル賞のお二方

は別として、社会、経済エトセトラ、あらゆる面で衰退していることを

知りながらよく言えたものです。 Happy New Year を wish するのは

景況に関わりないし、人情として自然ですが、、

 

虚飾の日本語、ヌケヌケ交わすのは虚飾の人々?

 

 

それにしても、さあ今年こそ、とは勇み立たなくなりました。 トシの

せいかな? 全然引き締まらない。 だから<年頭の決意>なるものが

無いかと言うと、そうでもない。 たとえば、

 

このメールマガジンを、本年から★隔週★発行にする、というのが一つ。 

 

怠け心が起きた? いいえ、したいことが色々ありましてね。 有効な

残り持ち時間は減る一方、増やしようが無い、、で、減らせるものは?

と考えざるを得ないわけ。 この身勝手、どうかお許し下さいますよう。

 

*   *

 

99年春、講師を<卒業>してeコーチング<問題解決おたすけマン>

を始めるに当たり、些か懸念したのは、面識の無い依頼者に、私からの

返信のニュアンスが誤り無く感じ取ってもらえるか、でした。

 

<アタリマエの技法>の見地から申し上げる当たり前なことが、時には

ずいぶん過激な発言だと思われたりする、、それを講師時代、実務演習

で再々経験していたからです。 不思議ではない、

 

見過ごしていたところをズバリ指摘されればギョッとするでしょうから。

しかし、別に私がスルドイわけでなく、分析シート空白部分に必要、と

思われる情報を求めただけ。

 

ただしB型の悪い癖、パンチを利かせたがる傾向はあるし、頭脳的停滞

に活を入れるつもりのオドケが悪ふざけに見られたりもした、でしょう。

キャラクターは技法の外、、、

 

だから当方の人間的特性をあらかじめ了解しておいて頂く必要がある、、

で始めたメルマガでした。 狙いは的中、これまでのところ、私の返信

にショックを受けた相談者はいなかったようですし、

 

  比較対象は、<メルマガ抜き>でお手伝いした某カウンセリング・

  サイトでの経験。 「ヒドイことを言う」と抗議して去った相談者

  に2回出会いました。 弁明無用、去るは追わず、、

 

足を運ぶことになった先でも、<現物>が予想外だった、とは言われず

に済みました。 むしろ初めから<旧知>の感じ、そりゃ当然、すでに

<メル友>だったのですから。

 

お陰様で3年半、必要ならバック・ナンバーの累積も役立つはず、当初

の<懸念>はもはや克服した、と見ての★隔週★化です。

 

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●さて1月4日、

 

NHK教育TV <21世紀ビジネス塾>新春対談 日本経済再生への

提言「空洞化をくいとめる」で痛感したのは「アタマ使わにゃ、、」。

 

  進行係の女性(ソフィアバンク ディレクター、の由)のキモノ姿、

  正月らしい、と誉めるべきなのだろうが、料理屋の若女将的雰囲気。

  深刻な話題にはそぐわしくなかった。

 

対談者諸氏の基本認識は、中国への製造業移転は続く、それを空洞化と

見るより、多様化、高付加価値化の好機と捉えるべき。 本年はまさに

正念場、、 など。

 

 

さて、空洞化にどう立ち向かうか、について番組が提供したヒントは、

 ・ニーズを掘り起こせば中小企業は活躍できる

 ・企業コーディネートの産業化で中小企業を活かすべし

 ・中小企業の<生活感覚>に活路がある

 ・工場を出てネットワークを作る

 ・中小企業の機動性を活かす

 ・高付加価値製品を空き工場から生み出す など。

 

裏返すと我が中小製造企業は、

 ・ニーズの掘り起こしが足りない

 ・誰かが取り持たないと協力しあえない

 ・<ビジネス感覚>が不足

 ・居座ったままで、他との縁を持とうとしない

 ・せめて取り柄は<小回り性>

 ・付加価値の低さで潰れ、空き家が増えている

 

ということか。 まるで良いとこ無し、と言っては酷だが、実際多くは

そのレベル、アタマを使う余地多大。 でも、なぜ使わない?

 

*   *

 

対談では「従来型中小製造業は忙しすぎて、1日中キカイの前」だから、

と好意?的に表現されたが、実はただ得意なこと、好きなこと、に張り

付いていただけ、ではあるまいか。

 

心して見てりゃ、まず台湾、シンガポール、そしてマレーシア、やがて

中国、、 次々の発展で、かつて我々がアメリカに失業者を発生させた

ように、いずれ我々も似たことになる、、 と遙か前から分かっていた

はず、対処できたはず。

 

そのアタリマエを怠ったのは、そもそも海外に関心が無い。 海外報道

を自分事に取らない、真剣に考えようとしない。 たまに考えたとして

も、シンドイから続かない、詰めるところまで行かない。 

 

それより<忙し>がっている方が遙かに楽。 即ち楽な方を選んだだけ。

そして、楽あれば苦あり。 今や、その番組に言わせれば、「アタマを

使う係が必要」になりました。 アタマ作業のアウトソース?

 

  この期に及んでも中小企業経営者は自らアタマを使うことはしない、

  という判断から構成された番組のようですな。 しかし実際、

 

<使うフリをする係>を置く会社も無くはないが、その能力があるとは

限らない。 幸い能力ある人物がいたとしても、不幸 capacity 不足の

上司には活かせない。 だから外部の<コーディネーター>が必要、、

 

*   *   *

 

で、紹介されたのが<パーキテック社>吉田社長と、氏が弁当屋さん用

に考案した多種炊き分け可能<全自動IH炊飯システム>。 

 

  ますますコンビニのメニュが豊かになって、料理の出来ない女性や

  結婚しない男性が増えてしまいそう。 少子化促進の亡国的発明だ

  と思うが、<発展の努力が全体の衰亡につながる>のが文明の逆説、

  誰にも止められない。 ユーウツですなあ、、

 

パ社はいわゆる<ファブレス>、企画・販売のみで、試作、設計、製造、

メンテなどすべてアウトソース。 つまり、企業単位のプロジェクト・

チーム、ですな。

 

まず試作は広島のセンサー応用社(従業員数3)へ<仕様書なき発注>、

即ち<丸投げ>。 どう工夫するのも自由、だから「面白かった」由。

ふむ、小泉総理の<丸投げ>もそれが狙いか、、、

 

全自動ラインは福井のルネッサ社(社員数19)。 食品ラインが専門、

衛生管理のノウハウなど、特殊技術を有する。 「弁当屋のアルバイト

でも扱えるように」が吉田氏唯一の指示。

 

あと「鳥取の大手家電メーカー」、「岡山のメンテ専門会社」。 それ

ぞれの優れた技術を統合し、製品化して販売するという新しいビジネス

モデルを開発した功績で、吉田氏は昨年10月<新事業挑戦者表彰>を

小泉総理から受けた由。 不明の至り、私は存じませんでした。

 

こういう人に目を付けてもらうには、たとえ単能的でも、その業界では

知られた存在になっていなくてはなるまいし、それにはかなりアタマを

使わないと、、 

 

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●独自にアタマを使った例

 

として紹介されたのは、まず<池内タオル>の<世界一柔らかい究極の

タオル>。 Yシャツ用高級細糸2本撚りで織り、ループの長さも2倍、

コストはかかるが1枚4千円。

 

次は<青芳製作所>の<人にやさしいスプーン>、1本1千円。 太い

中空の柄、一口分だけの小さい皿。 皿の先端は丸く、どの角度からも

口に入れやすい。 皿底を先端に寄せたので、食べ物が口に入りやすい。

障害者が困難なく使えるスグレモノだが、一般人も喜んで買うという。

 

 

刺激を求めるB型、私は硬いタオルが好き。 スプーンはエア・ライン

のスーベニアで満足。 従ってどちらにも感銘は受けなかった。

 

解説も「市場は大きくないが、共感を呼べば、コダワリで仲間づくりが

出来れば、、」、つまり顧客限定、<ニッチ>製品。 そして、「視点

を変えれば、既存技術や既存設備でも未だイケル」と。

 

タオルの好みを掘り下げたのも、柔らかさを実現するために糸や織り方

にまで遡ったのも、スプーンの本質的機能要件を突き詰めたのも、形状

を見直したのも、すべて<視点>の工夫、即ち<アタマの使い方>。

 

しかし実用新案か意匠登録か、シッカリ防衛しないとたちまち類似品が

出現しそうです。 その辺は全く語られませんでしたが、よほどアタマ

を使わなきゃ、、

 

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●アタマは生きている内に、、

 

なんて言ったのはアタマを使わずに生きられた時代。 その中で育って

身に付けた習慣は容易に変えられないだろうけれど、<より良く生きる

ために><積極的に>アタマを使わにゃ、神様に申し訳が立たない。

 

 

サーモ屋は結構アタマを使う商売でしたが、作るべきモノとその作り方

を決めたら、あとはそれをどう使ってもらうか、即ちアプリケーション

の工夫だった、と第78号に書きました。

 

使ってもらえなきゃ売れない、売れなきゃ商売は伸びない。 新用途は

新顧客につながり、また、用途開発は製品開発を促す。

 

従ってアプリケーション、大いにアタマを使い、、 は製品レベルの話。

やがて工夫はエスカレートして<企業>のアプリケーション、即ち我々

自身をもっと活かすには、で、M&Aの着想に至ったわけでしたが、、

 

  最後、<銀行>に仲介させたのがちょっとまずかった、かな?

 

*   *

 

この時代、良き<コーディネーター>と出会うためにも<自社のアプリ

ケーション>にアタマを使うべきでしょう。 我々は何を<している>

会社なのか、何が<出来る>のか、その能力をどう提供できるのか、

 

それをどのようにPRすべきか、、 つまり自社の MUST、WANT に発し、

たとえばPR方法のDAへ、という具合。 え? インターネットで?

 

結構。 地球の反対側から声がかかるかも知れませんよ。 となると、、

<共通言語としての英語>力と<共通思考手順 Rational Process>力

が必要。 Are you ready?

 

*   *   *

 

<英語>は人頼みが可能、かも知れないが、<思考>は自前でするほか

ありません。 アタマを使うなら是非 Rational な手順で。 コチラを

分からせるにも、アチラを理解するにも、ヌケモレ・カタヨリが無くて

済み、手戻りも生じない。 結果的に、迅速的確です。

 

それは国内、日本語のやり取りでも、でしょう。 手を携えるのはみな

<他人>だし、日本語は奥が深い。 文化が違う、の大前提を忘れては

危険です。 分かり合ったつもりが実は同床異夢だったりしますからな。

 

ということは、少なくも<コーディネーター>に Rational Process、

こりゃ不可欠ですな。 依頼する側も、自社の主張をコーディネーター

に認識させる上で、Rational であった方が宜しかろう。

 

即ち、「Rational Process は事業コーディネート円滑化のツール!」

                          ■竹島元一■

 

    ■今週の<私の写真集から>は ★マドリッド 1979★

 

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